2018年4月の記事一覧
竹の説明会がありました
ビジュアルデザイン(VD)コースではデザインの学習活動の一環として、社会と関わるデザインについて学んでいます。昨年度は、地元の農園とコラボレーションした「ジュースラベルとロゴのデザイン」や、「出張!デザカ」を実施し、学校だけでは得られない経験をすることで、社会に目を向けて構想することの大切さを学んできました。
今年度も地域社会とのコラボ企画等が進行中ですので、少しずつご報告していきたいと考えています。
4月より、3年生による「竹デザインプロジェクト」がスタートしました。
国土交通省、福島県河川国道事務所とのコラボ事業で、県内の河川流域で伐採される竹を廃棄せず、デザインの力で利用価値を生み出せないか、という考えから生まれたプロジェクトです。
4月27日(金)、生徒13名が福島市民家園を訪れ、竹についての説明を受けました。
園内を見学し、竹素材の民具などを見せていただきました。
刃物などを使っての竹加工を体験しました。
昔から身近な素材として人の暮らしの中にあった竹ですが、これまであまり触れる機会がなかったことを改めて知り、
現代の生活に溶け込む、新しいデザインの形を模索していきたい、と思わされた一日となりました。
竹の加工は、難しいこともありましたが、とても楽しかったです。
担当していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
デザカの日々2018①「1年生の様子」
新年度、第1回目の「デザカの日々」です。
今回は1年生の様子をご紹介します。
1年生の専門科目は「素描」2単位、「絵画」2単位、「構成」3単位、「美術史」2単位。
放課後や土曜日の活動も始まりました。みんな落ち着いて熱心に制作しています。
構成の名物課題「溝引き」。ガラス棒、定規を使って、筆でまっすぐな線を引く修行です。
素描の「鉛筆デッサン」。モチーフは立方体・トイレットペーパー・りんご。
デザ科では、一般教科の学習はもちろん、
美術やデザインに関するさまざまな知識と技術を身に付けるため、毎日頑張っています。
吉井田小学校での「黒板アート」完成!
VD(ビジュアルデザイン)コース・新2年生による、初「出張!デザカ」のご報告です。
4月5日(木)、地元の吉井田小学校にお邪魔し、6日(金)の始業式・入学式でお披露目となるよう、黒板アートと立体を制作させていただきました。
春休み中、経験者である3年生からレクチャーを受けた後、小学生のみなさんに楽しんでいただこうと数日かけて準備してきた13名の生徒が分担し、制作に取り組みました。
2~6年生の昇降口の壁に黒板を取り付けていただき、そこに描かせていただきました。
脚立に乗って描くのは初めてでしたが、案外安定していて良かったです。
完成した黒板アート、テーマは「春」です。
マーチングバンドが盛んな学校なので、動物たちが楽器を持って行進している様子をディスプレイしました。
立体は全て、新聞紙とガムテープです。
朝、登校してきた子どもたちが、驚いたり楽しんだりしながら作品を見てくれている姿を想像しながら、吉井田小学校を後にしました。
新学期の準備でお忙しい中、私たちの活動を受け入れて下さった吉井田小学校の先生方、関係のみなさま、本当にありがとうございました。
三河台小学校での「黒板アート」大成功!
「出張!デザカ」黒板アートの第2弾は
地元、三河台小学校の卒業式に向けた、はなむけの作品となりました。
3月21日(水)、約7時間かけて制作させていただいた作品のテーマは「別れと出会いの春」
23日(金)に卒業を迎える子どもたちのために、男の子と女の子が、丘の上で、三河台小学校で飼育しているウサギやウズラたちと触れあっている姿を、新聞とガムテープをメイン素材にした立体として表現しました。
丘の土台づくり 新聞紙とガムテープの人形
画用紙のチューリップ
その背後に黒板アートを配置しました。前面にはチューリップの花畑、遠景は花見山をモチーフにした風景が広がり、青空には「空高く羽ばたこう」というメッセージが込められたウグイスが飛んでいます。
チューリップには様々な花言葉がありますが、その中でも「おもいやり」という花言葉にスポットを当て、子どもたちに、いつまでも「おもいやり」の気持ちを大切にして欲しい、という願いを込めました。
完成した作品は、卒業式当日、小学校の先生方にご協力いただいて昇降口に設置され、無事にお披露目となりました。
今回、準備から制作当日まで、TUF、KFBの取材を受けていたため、なかなか見ることができない卒業式当日の子どもたちの様子を、TVで確認することができました。子どもたちがとても喜んでくれていて、作品を通してつながれた感覚を味わうことができ、心から感激しました。
チョークや新聞紙は、学校ではとても身近な素材です。三河台小学校の子どもたちに、そうした素材から素敵な作品が生まれる驚きやおもしろさを感じてもらえたなら嬉しいです。そして、美術作品が持つメッセージ性を大切に、これからの表現活動を楽しんで欲しいと思います。