①透明水彩演習 (画材…透明水彩絵具、水彩筆)
・モチーフ…にぼし
にぼしの匂いに包まれながら、本物らしさを追求して描きました。
絵具の特徴である透明感を生かすため、明るい色から薄く塗り重ねていく、という制作手順を理解できました。

②彫塑演習 (材料…土粘土(赤)、粘土ベラ)
・モチーフ…りんご
絵画を描く際、立体を捉える感覚が大切であるため、土粘土による彫塑を体験しました。
りんごがもつ5角形の形態感を意識し、本物そっくりのりんごを目指して制作しました。
残った粘土は自由なテーマで作ってOKだったため、生き物や土偶など、様々なものが完成しました。作品は乾燥後、素焼きする予定です。

③構成「溝引き」
・基礎技術習得のための特訓 (画材…アクリルガッシュ、面相筆、ガラス棒、直定規)
フリーハンドで直線を引くのは難しいことです。溝引きをマスターすると、手早く美しい直線を引けるようになるため、平面構成の平塗りなどの場面で技術を生かすことができます。B3ケント紙に90本の直線を引きました。

制作中は「個」になることが大事です。みんな、真剣に制作に励んでいます。
ビジュアルデザイン(VD)コースではデザインの学習活動の一環として、社会と関わるデザインについて学んでいます。昨年度は、地元の農園とコラボレーションした「ジュースラベルとロゴのデザイン」や、「出張!デザカ」を実施し、学校だけでは得られない経験をすることで、社会に目を向けて構想することの大切さを学んできました。
今年度も地域社会とのコラボ企画等が進行中ですので、少しずつご報告していきたいと考えています。
4月より、3年生による「竹デザインプロジェクト」がスタートしました。
国土交通省、福島県河川国道事務所とのコラボ事業で、県内の河川流域で伐採される竹を廃棄せず、デザインの力で利用価値を生み出せないか、という考えから生まれたプロジェクトです。
4月27日(金)、生徒13名が福島市民家園を訪れ、竹についての説明を受けました。

園内を見学し、竹素材の民具などを見せていただきました。

刃物などを使っての竹加工を体験しました。
昔から身近な素材として人の暮らしの中にあった竹ですが、これまであまり触れる機会がなかったことを改めて知り、
現代の生活に溶け込む、新しいデザインの形を模索していきたい、と思わされた一日となりました。
竹の加工は、難しいこともありましたが、とても楽しかったです。
担当していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
新年度、第1回目の「デザカの日々」です。
今回は1年生の様子をご紹介します。
1年生の専門科目は「素描」2単位、「絵画」2単位、「構成」3単位、「美術史」2単位。
放課後や土曜日の活動も始まりました。みんな落ち着いて熱心に制作しています。

構成の名物課題「溝引き」。ガラス棒、定規を使って、筆でまっすぐな線を引く修行です。

素描の「鉛筆デッサン」。モチーフは立方体・トイレットペーパー・りんご。
デザ科では、一般教科の学習はもちろん、
美術やデザインに関するさまざまな知識と技術を身に付けるため、毎日頑張っています。
VD(ビジュアルデザイン)コース・新2年生による、初「出張!デザカ」のご報告です。
4月5日(木)、地元の吉井田小学校にお邪魔し、6日(金)の始業式・入学式でお披露目となるよう、黒板アートと立体を制作させていただきました。
春休み中、経験者である3年生からレクチャーを受けた後、小学生のみなさんに楽しんでいただこうと数日かけて準備してきた13名の生徒が分担し、制作に取り組みました。
2~6年生の昇降口の壁に黒板を取り付けていただき、そこに描かせていただきました。
脚立に乗って描くのは初めてでしたが、案外安定していて良かったです。

完成した黒板アート、テーマは「春」です。

マーチングバンドが盛んな学校なので、動物たちが楽器を持って行進している様子をディスプレイしました。
立体は全て、新聞紙とガムテープです。
朝、登校してきた子どもたちが、驚いたり楽しんだりしながら作品を見てくれている姿を想像しながら、吉井田小学校を後にしました。
新学期の準備でお忙しい中、私たちの活動を受け入れて下さった吉井田小学校の先生方、関係のみなさま、本当にありがとうございました。
コース
「出張!デザカ」黒板アートの第2弾は
地元、三河台小学校の卒業式に向けた、はなむけの作品となりました。
3月21日(水)、約7時間かけて制作させていただいた作品のテーマは「別れと出会いの春」
23日(金)に卒業を迎える子どもたちのために、男の子と女の子が、丘の上で、三河台小学校で飼育しているウサギやウズラたちと触れあっている姿を、新聞とガムテープをメイン素材にした立体として表現しました。

丘の土台づくり 新聞紙とガムテープの人形

画用紙のチューリップ
その背後に黒板アートを配置しました。前面にはチューリップの花畑、遠景は花見山をモチーフにした風景が広がり、青空には「空高く羽ばたこう」というメッセージが込められたウグイスが飛んでいます。

チューリップには様々な花言葉がありますが、その中でも「おもいやり」という花言葉にスポットを当て、子どもたちに、いつまでも「おもいやり」の気持ちを大切にして欲しい、という願いを込めました。

完成した作品は、卒業式当日、小学校の先生方にご協力いただいて昇降口に設置され、無事にお披露目となりました。
今回、準備から制作当日まで、TUF、KFBの取材を受けていたため、なかなか見ることができない卒業式当日の子どもたちの様子を、TVで確認することができました。子どもたちがとても喜んでくれていて、作品を通してつながれた感覚を味わうことができ、心から感激しました。
チョークや新聞紙は、学校ではとても身近な素材です。三河台小学校の子どもたちに、そうした素材から素敵な作品が生まれる驚きやおもしろさを感じてもらえたなら嬉しいです。そして、美術作品が持つメッセージ性を大切に、これからの表現活動を楽しんで欲しいと思います。
「出張!デザカ」の番外編として、黒板アートを制作させて頂きました。
場所は、福島市立南向台小学校です。
「希望を胸に、未来へ向かって進んで欲しい」という願いを込め、『未来へ』というテーマで描きました。

3月3日(土)の朝、子どもたちに内緒で小学校へ伺って、約8時間かけ完成させましたが、予想以上の出来映えとなり、大きな達成感を得ることができました。
デザインは、南向台からの眺めが海の中のように見える、ということから海とウミガメをモチーフにしました。ウミガメは体の構造上、陸上では前進しかできないそうで、そこに「前に向かって進む」というイメージが重なったことから採用しました。

黒板アートがあるPTA室へ子どもたちを誘導するために、移動式黒板で看板を作り、新聞紙とガムテープで作った人形を設置しました。ビックリして興味を持ってくれるといいな、という思いで作った人形でしたが、少し不気味な雰囲気もあり、子どもたちがどんな反応をするのか、色々想像しながら作るのはとても楽しかったです。

翌週5日(月)の朝、登校した子どもたちにお披露目となりましたが、「すごい」「水族館みたい」などと歓声があがり、興味津々で見てくれている様子にほっとしました。
美術やデザインは楽しいだけでなく、人と人の心をつなぐ存在にもなり得ます。私たちが普段学んでいる知識や技術を、学校の外で活かせる場面があることがとても嬉しく、「またやりたい!」という気持ちが膨らみました。子どもたちも、描くこと・作ることを、これまで以上に身近なものと感じてくれたら良いと思います。
今回、私たちの出張活動を受け入れて下さった南向台小学校の校長先生をはじめとする関係のみなさま、本当にありがとうございました。
機会がありましたら、またどこかに出張するかもしれません。お楽しみに・・・。
[3月6日(火)福島民友新聞に記事が掲載されました]
西高展
日 時 2月23日(金)~26日(月)
会 場 福島市民ギャラリー


4日間をとおして、大変多くのお客様にご来場頂きました。ありがとうございました。
みなさまから頂いたご意見や励ましのお言葉を、制作を行う上での糧にしたいと思います。
今後もさらなる技術向上を目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
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