デザイン科学科より

出張!デザカin信陵中学校

VD(ヴィジュアルデザイン)コース2年生

 7月31日(火)、福島市立信陵中学校にお邪魔し、制作活動を通して西高生と中学生が交流する「出張!デザカ」の第4回目を実施してきました。

 信陵中の卒業生である西高生がリーダーとして準備を進めてきた今回の内容は、鉛筆デッサンです。集まってくれた信陵中美術部員21名のみなさんにグループになってもらい、西高生13名が分担して、指導やデモンストレーションを行いました。

     

 描き始めのデモンストレーション   VDコースの作品紹介        描き方講座

 

   

    個別指導       中学生のデッサン・全体講評  西高生が描いたデッサンの講評

 

 デザイン科学科では日常的に鉛筆デッサンを描いていますが、生徒にとって「教える」という経験は初めてであったため、悩みながらも言葉を選んで丁寧に、そして熱心に指導していたのが印象的でした。中学生も難しいモチーフに積極的にチャレンジしてくれていて、とてもよく描けたデッサンに仕上がったと思います。

 終了後のアンケートでも「分かりやすくてよかった」「優しかった」「もっと描きたい」「また来て欲しい」など、嬉しいコメントを数多く頂けて、とても嬉しかったです。こうした経験を励みにしながら、デザイン科学科での今後の制作活動を頑張っていきたいと思います。

 信陵中学校のみなさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

東北芸術工科大学のオープンキャンパスに行って来ました!

 デザイン科学科では、2年時から進路希望に合わせたコース分けがあります。1年生にとって、コースは自分の進路希望を叶えるための重要な選択となります。

 「美術系大学は、どんな環境でどのようなことを学べるのか?」ということを具体的に知るきっかけとして、東北地方唯一の美大である「東北芸術工科大学」のオープンキャンパスに、1年生36名が参加してきました。

  

 

 「オープンキャンパスは初めて」という生徒が大多数であったため、この日は少し遠足気分の楽しい一日となりました。

 大学では全体説明を聞いた後、各学科・コースで行われている体験企画に参加するなどしました。学食の無料体験チケットも頂けたので、ラーメンやカツ丼、うどんなど、それぞれ好きなメニューを注文し美味しい食事を堪能しました。

 雨が降ったりやんだりの一日でしたが、帰り道、バスの窓から見えた複数の虹があまりにもくっきりと綺麗で、その景色にも心打たれながら、無事に福島まで戻ってきました。

 充実した時間を過ごす中で、自分がやりたい分野や将来目指したい職業について等考えることができたため、やはり実際に大学へ足を運ぶことは大切であると感じました。今後もオープンキャンパスが予定されている美大があるので、積極的に参加して欲しいと思います。

 

竹デザインプロジェクト展in御倉邸(福島市)

VD(ビジュアルデザイン)コース3年生

7月13日(金)、御倉邸米倉で開催していた竹作品の展示会に伺いました。

延期になっていた「水辺で乾杯in隈畔」というイベントもあり、たくさんの方が集まり、とても賑やかでした。

    

福島大学の先生よる、親水についての講義を受けました。

 

  

 

 

福島市長と記念撮影♪

 

「竹デザインプロジェクト」では、人と河川のつながりの大切さを考えさせられました。

国や自治体が、地域環境を守るために様々な取り組みを行っていることも知ることができたので、

私たちの今後の生活に役立てながら、色々なイベントに興味を持ち、河川と親しんでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

竹デザイン、完成しました!

 VD(ビジュアルデザイン)コース3年生

「竹デザインプロジェクト」 主催:国土交通省 福島河川国道事務所

VDコース13名が4月から制作してきた作品が、完成しました。

廃棄竹をデザインで生かす取り組みは楽しく、勉強になりました。

今後も、河川のイベントなどで展示される予定です。

 

                                         

      

    

       

                

 

 

 

 

 

浪江町 “キッチン・グランマ” の商品チケット完成!

VDコース2年

社会と関わるデザインがんばる復興の町応援企画浪江町キッチン・グランマブランディングデザイン

 浪江町プレミアム付き商品券を利用するお客様用に、オリジナル商品チケットをデザインさせていただき、納品を済ませました。

 13名全員のデザインを採用していただいたので、お客様にも楽しんでいただけたら嬉しいです。

   

    

  

 

 

浪江町の視察&デザインプレゼンテーション

VDコース2年生

「社会と関わるデザイン」の学習の一環として、「頑張る復興の町応援企画」というテーマのもと、浪江町の仮設店舗にある定食屋“キッチン・グランマ”のブランディングデザインを行いました。

 

*6月9日(土)視察とプレゼンのために「まるしぇの日」というイベントに合わせ、5名の生徒が浪江町を訪問しました。

午前…浪江町内の視察

 海に近い請戸小学校跡。津波で破壊された壁が痛々しく、時計も津波が到達した時間で止まったままになっていました。南の方角を見ると、福島第一原子力発電所の煙突が見えました。直線距離で約5キロ、この場所は放射線量は低いのですが、原発までの近さに息を呑みました。

 

 

 浪江駅付近も視察しました。壊れたままの建物がそのままになっていたり、避難指示が解除されていても人の姿がほとんどなく、しんとした様子に驚きました。

 

午後…キッチン・グランマでデザインのプレゼンテーション

 店長さんにデザインのプレゼンテーションをさせていただきました。具体的な内容は、①浪江町プレミアム付き商品券用の食券、②店名ロゴタイプ、③マスコットキャラクター、④宣伝ちらし案、の4点です。各自、プレゼンボードを使って、コンセプトなどをお伝えしました。初めてのプレゼンでとても緊張していましたが、店長さんがうなずきながらにこやかに聞いて下さったので良かったです。 

 

 

 この日、「まるしぇの日」に合わせて、ラジオ福島の「風とロック」という番組の公開放送が行われていました。帰り際に、番組のメインパーソナリティのクリエイティブディレクター・箭内道彦さんとお話しすることができました。

 箭内さんは東京藝術大学デザイン科の准教授をされており、デザイン科学科の生徒にとっては憧れの先生でもあります。その箭内さんに、プレゼンで使った作品の講評までしていただき、大感激の時間となりました。 

 

 

 震災被災地を訪れてみて、震災の被害がそのままになっている海岸沿いや、中間貯蔵施設にフレコンバックが積まれていく様子など直接目にした浪江町の様子に、復興という言葉の意味を深く考えさせられました。けれども、浪江町を元気にしたい、とおっしゃる店長さんを始め、町のために働く方々や、イベントを盛り上げようと集まった県内外の方々の明るく賑やかな姿に元気づけられ、復興は人が作る、ということも感じることができたと思います。

 今後は、デザインの一部を店長さんのご要望、ご意見をもとに改良し、再度提案させていただく予定です。また、視察の感想として、「デザイン科学科の自分たちに、まだできることがあるのではないか」という意見も出ました。「デザインは社会の課題を解決する、世の中に優しい行為」という知識を実体験できた貴重な機会となったため、これからの創作活動に反映させていきたいと考えています。

デザ科の日々2018②「1年生、頑張っています」

①透明水彩演習 (画材…透明水彩絵具、水彩筆)

・モチーフ…にぼし

 にぼしの匂いに包まれながら、本物らしさを追求して描きました。

 絵具の特徴である透明感を生かすため、明るい色から薄く塗り重ねていく、という制作手順を理解できました。

 

②彫塑演習 (材料…土粘土(赤)、粘土ベラ)

・モチーフ…りんご

 絵画を描く際、立体を捉える感覚が大切であるため、土粘土による彫塑を体験しました。

 りんごがもつ5角形の形態感を意識し、本物そっくりのりんごを目指して制作しました。

 残った粘土は自由なテーマで作ってOKだったため、生き物や土偶など、様々なものが完成しました。作品は乾燥後、素焼きする予定です。

 

 

③構成「溝引き」

・基礎技術習得のための特訓 (画材…アクリルガッシュ、面相筆、ガラス棒、直定規)

 フリーハンドで直線を引くのは難しいことです。溝引きをマスターすると、手早く美しい直線を引けるようになるため、平面構成の平塗りなどの場面で技術を生かすことができます。B3ケント紙に90本の直線を引きました。

 

制作中は「個」になることが大事です。みんな、真剣に制作に励んでいます。

 

 

竹の説明会がありました

ビジュアルデザイン(VD)コースではデザインの学習活動の一環として、社会と関わるデザインについて学んでいます。昨年度は、地元の農園とコラボレーションした「ジュースラベルとロゴのデザイン」や、「出張!デザカ」を実施し、学校だけでは得られない経験をすることで、社会に目を向けて構想することの大切さを学んできました。

今年度も地域社会とのコラボ企画等が進行中ですので、少しずつご報告していきたいと考えています。

 

4月より、3年生による「竹デザインプロジェクト」がスタートしました。

国土交通省、福島県河川国道事務所とのコラボ事業で、県内の河川流域で伐採される竹を廃棄せず、デザインの力で利用価値を生み出せないか、という考えから生まれたプロジェクトです。

4月27日(金)、生徒13名が福島市民家園を訪れ、竹についての説明を受けました。

  

園内を見学し、竹素材の民具などを見せていただきました。  

 

刃物などを使っての竹加工を体験しました。

 

昔から身近な素材として人の暮らしの中にあった竹ですが、これまであまり触れる機会がなかったことを改めて知り、

現代の生活に溶け込む、新しいデザインの形を模索していきたい、と思わされた一日となりました。

竹の加工は、難しいこともありましたが、とても楽しかったです。

担当していただいたみなさま、本当にありがとうございました。

デザカの日々2018①「1年生の様子」

新年度、第1回目の「デザカの日々」です。

今回は1年生の様子をご紹介します。

1年生の専門科目は「素描」2単位、「絵画」2単位、「構成」3単位、「美術史」2単位。

放課後や土曜日の活動も始まりました。みんな落ち着いて熱心に制作しています。

 

構成の名物課題「溝引き」。ガラス棒、定規を使って、筆でまっすぐな線を引く修行です。

 

素描の「鉛筆デッサン」。モチーフは立方体・トイレットペーパー・りんご。

 

デザ科では、一般教科の学習はもちろん、

美術やデザインに関するさまざまな知識と技術を身に付けるため、毎日頑張っています。

吉井田小学校での「黒板アート」完成!

VD(ビジュアルデザイン)コース・新2年生による、初「出張!デザカ」のご報告です。

4月5日(木)、地元の吉井田小学校にお邪魔し、6日(金)の始業式・入学式でお披露目となるよう、黒板アートと立体を制作させていただきました。

春休み中、経験者である3年生からレクチャーを受けた後、小学生のみなさんに楽しんでいただこうと数日かけて準備してきた13名の生徒が分担し、制作に取り組みました。

    

2~6年生の昇降口の壁に黒板を取り付けていただき、そこに描かせていただきました。

脚立に乗って描くのは初めてでしたが、案外安定していて良かったです。

 

                  

    完成した黒板アート、テーマは「春」です。

 

   

マーチングバンドが盛んな学校なので、動物たちが楽器を持って行進している様子をディスプレイしました。

立体は全て、新聞紙とガムテープです。

    

朝、登校してきた子どもたちが、驚いたり楽しんだりしながら作品を見てくれている姿を想像しながら、吉井田小学校を後にしました。

新学期の準備でお忙しい中、私たちの活動を受け入れて下さった吉井田小学校の先生方、関係のみなさま、本当にありがとうございました。