デザイン科学科より

デザイン科学科 第20回卒業制作展が開催されました

 昨年末、12月15日〜19日の5日間、福島市のAOZにて第20期生の卒業制作展が開催されました。
 今年度は、20回目の記念すべき卒展ということで、例年行っている展示とギャラリートーク以外に、卒業生による講演会も開催されるなど充実の内容となりました。
 生徒それぞれ、また保護者の皆様や関係各所にてご協力いただき、各方面での広報活動にも力を入れ、5日間で1057名のお客様をお迎えすることができました。
 本当にありがとうございました。


FA(ファインアート)コース
 油画や彫刻、デッサンなどのファインアート(純粋芸術)を中心に学んできました。12名が油画、1名が彫刻作品を展示しました。油画は、それぞれの表現によるF150号(2273mm×1818mm)の大作と彫刻の大型作品が並びました。



  
  

 






VD(ビジュアルデザイン)コース
 グラフィックデザインやプロダクトデザイン、クラフトなどの基礎を学んできました。12名が、それぞれにテーマを研究し制作しました。イラストレーションやパッッケージデザイン、ディスプレイデザイン、空間デザイン、テキスタイルデザイン、舞台衣装のデザインなど多様な分野の作品が並びました。
   

 

 








MA(メディアアート)コース
 映像表現やCG、アニメーション、メディア芸術などを中心に学んできました。今年は、例年に比べて映像作品が少なく、立体やインタラクティブアートなどが並んだのが特徴的です。写真やCG作品などの平面作品も並びました。












中学生のためのギャラリートーク

 12月17日(土)に恒例の中学生向けのギャラリートークを開催しました。
中学生、保護者の方など約50名ほどの皆さんに参加いただき、今年の卒展の作品解説などを行いました。







第20回卒業制作展 ワタナベサオリ氏 記念講演会

第20回卒業制作展 記念講演会 ワタナベサオリ氏 講演会
 第20回を記念して、卒展期間中の12月16日(金)に3年生を対象とした講演会を企画。デザインや美術の世界で活躍されている、多数のデザイン科学科OBの中で、今回快く講演を引き受けてくださったワタナベサオリさんをお迎えし、お話を伺いました。

 ワタナベサオリさんは、デザイン科学科の10期生で、現在フリーのストップモーション
(コマ撮り)アニメーターとして、活躍されています。

 作品の一部をご紹介しますと、
・NHKEテレのプチプチアニメ「ももんがぁモン」第11〜14話アニメーション・制作
・AGF「ティーハート キレイブレンド」WebCM 監督・制作
・出光興産105年記念スペシャルムービー監督・脚本
 などを手がけています。
 また、福島にゆかりの深い作品にも多数携わっておられ、「福島市こでらんに博」劇場用CM制作や「キビタンとたまご」監督・制作などを担当。
 2014年に「ふくしまからはじめよう。情熱大賞」を受賞されています。





先輩から後輩へのメッセージやユーモアを交えたお話に、会は終始和やかな雰囲気で進みました。笑いあり涙あり、優しく柔らかな語り口の中に、情熱を感じる、とても素敵なお話でした。
 デザイン科学科OBのデザイナーや作家活動をされている友人や先輩、後輩のお話、仕事をして行く上での人とのつながりのお話、自分の作品に対する思い、仕事に対する思い、そして福島に対する熱い思いを語っていただきました。
最後は、みんなでワタナベさんからプレゼントされたポストカードを手に記念写真。会の終了後も、ワタナベさんの周りに集まって悩み相談や質問をする生徒が後を絶たず、先輩後輩の絆をしっかり結んだ会となりました。

ワタナベサオリさん、どうもありがとうございました。益々のご活躍をお祈りしております!


デザイン科学科 実技講習会が行われました

 10月29日(土)30日(日)の2日間、デザイン科学科実技講習会が行われました。東京の美術予備校より講師を招いて、人物デッサン、石膏デッサン、手のデッサン、静物デッサン、視覚表現の5コースに別れて、指導していただきました。

ファインアート系 「人物デッサン」
 今回は、モデル2名の木炭デッサンを行いました。
 人物は、通常の授業ではなかなか描けないので、貴重な時間です。
 






デザイン・彫刻系 「石膏デッサン」
 石膏像(ジョルジョ)の鉛筆または木炭デッサン。
 講師の先生の、デモンストレーションを見ながら、石膏像の描き方をつかみます。
 






デザイン系 「手のデッサン」
 私立美大のデザイン科等の入試で出題が多い、手の鉛筆デッサン。
 今回は、「手と毛糸」。陰影に注意して描き込んでいきます。

 





デザイン系 及び 1年生 「静物デッサン」
 
毎年恒例の牛骨モチーフの鉛筆デッサン。やや大型のモチーフです。
 1年生も、4月当初に比べて、デッサンがかなり上達しています。
 毎日がんばっている成果です。
 






映像・メディアアート系 「視覚表現」

 与えられたテーマをもとに、自由に発想して物語(映像)を考え、6コマの絵で表します。
 今年のお題は「果てしなく続く」。独創的なストーリーが生まれました。

 

 




2日間、集中して制作に没頭しました。
これまでの成果を確認できたり、ステップアップできたりと、それぞれに有意義な講習会となったようです。お疲れさまでした。

第40回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門参加

 デザイン科学科3年 三瓶夏希さんの作品が、福島県代表の5点に選ばれ、全国高等学校総合文化祭(ひろしま総文)に参加してきました。高総文祭は、文化部のインターハイです。全国から、さまざまな文化部の活動に携わる高校生が集結し、総合開会式を始め、各部門大いに盛り上がりました。

美術・工芸部門では作品展示の他、講演会、講評会、交流会等が行われ、7月30日、31日と参加してきました。

  
   
上が三瓶さんの作品。「月」油彩F50号。

    

油画、水彩、デザイン等の他、映像、立体等の作品もあり、レベルの高い作品が並びました。

デザイン科学科 行事報告

6月〜7月に行われた、主な行事についてご紹介します。

県北地区デッサン講習会(6月11日)

 県北地区の高校生(主に美術系進学希望者)を対象に行われました。例年通り、西高会場で、約180名の生徒が参加。本校1年生も、初講習会参加となりました。
    
  

学科説明会(6月28日)※中学生対象

 デザイン科学科では、例年6月に学科説明会を行っています。中学生のみなさん、保護者の方、中学校の先生方にデザイン科学科について詳しく知ってもらうための説明会です。
 学科、コースの学習内容の説明や生徒作品の展示・解説、入試の情報等をお話ししています。体験入学とは違ったメニューになっています。

親子勉強会(7月5日)

 デザイン科学科の恒例行事です。今年度は、多摩美術大学と新宿美術学院(予備校)の先生をお迎えし、美術大学進学についての情報や美術大学で学ぶ意義などについて、興味深いお話を伺いました。
    
個別相談。1年生も、美術大学でどんなことを学ぶのか、熱心に聞いていました。

美術大学オープンキャンパスツアー+美術館見学(7月16日17日)

 ここ数年企画されている1泊2日のバスツアーです。
 今年度は、1日目に国立西洋美術館、21_21Design Sight、ICC(NTTインターコミュニケーションアートセンター)、東京都美術館などをコース別に見学し、2日目に多摩美術大学、東京造形大学のオープンキャンパスへ。
 作品展示やワークショップを見学、体験し、美術大学の様子を詳しく知ることが出来ました。