デザイン科学科より

三河台小学校での「黒板アート」大成功!

「出張!デザカ」黒板アートの第2弾

 地元、三河台小学校の卒業式に向けた、はなむけの作品となりました。

 3月21日(水)、約7時間かけて制作させていただいた作品のテーマは「別れと出会いの春」

 23日(金)に卒業を迎える子どもたちのために、男の子と女の子が、丘の上で、三河台小学校で飼育しているウサギやウズラたちと触れあっている姿を、新聞とガムテープをメイン素材にした立体として表現しました。 

 

     丘の土台づくり          新聞紙とガムテープの人形 

    画用紙のチューリップ

 

 その背後に黒板アートを配置しました。前面にはチューリップの花畑、遠景は花見山をモチーフにした風景が広がり、青空には「空高く羽ばたこう」というメッセージが込められたウグイスが飛んでいます。

 チューリップには様々な花言葉がありますが、その中でも「おもいやり」という花言葉にスポットを当て、子どもたちに、いつまでも「おもいやり」の気持ちを大切にして欲しい、という願いを込めました。

 

 

 完成した作品は、卒業式当日、小学校の先生方にご協力いただいて昇降口に設置され、無事にお披露目となりました。

 今回、準備から制作当日まで、TUF、KFBの取材を受けていたため、なかなか見ることができない卒業式当日の子どもたちの様子を、TVで確認することができました。子どもたちがとても喜んでくれていて、作品を通してつながれた感覚を味わうことができ、心から感激しました。

 チョークや新聞紙は、学校ではとても身近な素材です。三河台小学校の子どもたちに、そうした素材から素敵な作品が生まれる驚きやおもしろさを感じてもらえたなら嬉しいです。そして、美術作品が持つメッセージ性を大切に、これからの表現活動を楽しんで欲しいと思います。

 

 

 

黒板アート、大成功!

「出張!デザカ」の番外編として、黒板アートを制作させて頂きました。

 場所は、福島市立南向台小学校です。

「希望を胸に、未来へ向かって進んで欲しい」という願いを込め、『未来へ』というテーマで描きました。

  

 3月3日(土)の朝、子どもたちに内緒で小学校へ伺って、約8時間かけ完成させましたが、予想以上の出来映えとなり、大きな達成感を得ることができました。

 デザインは、南向台からの眺めが海の中のように見える、ということから海とウミガメをモチーフにしました。ウミガメは体の構造上、陸上では前進しかできないそうで、そこに「前に向かって進む」というイメージが重なったことから採用しました。

 

  

 黒板アートがあるPTA室へ子どもたちを誘導するために、移動式黒板で看板を作り、新聞紙とガムテープで作った人形を設置しました。ビックリして興味を持ってくれるといいな、という思いで作った人形でしたが、少し不気味な雰囲気もあり、子どもたちがどんな反応をするのか、色々想像しながら作るのはとても楽しかったです。

 

  

 翌週5日(月)の朝、登校した子どもたちにお披露目となりましたが、「すごい」「水族館みたい」などと歓声があがり、興味津々で見てくれている様子にほっとしました。

 

 美術やデザインは楽しいだけでなく、人と人の心をつなぐ存在にもなり得ます。私たちが普段学んでいる知識や技術を、学校の外で活かせる場面があることがとても嬉しく、「またやりたい!」という気持ちが膨らみました。子どもたちも、描くこと・作ることを、これまで以上に身近なものと感じてくれたら良いと思います。

 今回、私たちの出張活動を受け入れて下さった南向台小学校の校長先生をはじめとする関係のみなさま、本当にありがとうございました。

 機会がありましたら、またどこかに出張するかもしれません。お楽しみに・・・。

       [3月6日(火)福島民友新聞に記事が掲載されました]

西高展へのご来場、ありがとうございました。

西高展

 日 時 2月23日(金)~26日(月)

 会 場 福島市民ギャラリー

 

 

  

   

 4日間をとおして、大変多くのお客様にご来場頂きました。ありがとうございました。

 みなさまから頂いたご意見や励ましのお言葉を、制作を行う上での糧にしたいと思います。

 今後もさらなる技術向上を目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

リンゴジュースラベル&ロゴ発表会

 VDコース2年生が昨年10月から取り組んできた、地域とのコラボレーション企画「もんぞう農園のリンゴジュースラベルとロゴマークのデザイン」について、ご報告です。
 *1月13日(土)付の民友新聞に記事が掲載されました。
 1月9日(火)、農園主ご夫妻と吉井田学習センター長さんがお見えになり、発表会が行われました。
   
        
 ◆デザイン採用者
   ラベル・・・・・影山楓采さん
   ロゴマーク・・・佐藤愛莉音さん


  農園主さんのご厚意により、採用には至らなかった作品も、特別にジュースのラベルとして作っていただき、全員、プレゼントしていただきました。
  
                
 デザイン科学科で普段学んでいるデザインの力が、少しでも地域のためになったと思うととても嬉しく、今後の制作活動の励みになりました。関係のみなさん、本当にありがとうございました。

 *もんぞう農園のリンゴジュース「美味しいりんご」は、蜜入りふじりんごを丸ごと絞った100%ジュースで、まるでりんごをそのまま食べているような美味しさです。
 福島市内のJA直売所などで販売されているそうですので、ぜひ味わってみて下さい。

第3回「出張!デザカ」報告

 VD(ビジュアルデザインコース)2年生が、コース授業の一環として中学校を訪問し、中学生と一緒に作品制作を行う企画、第3回目を実施しました。
 
 
12月26日(火)~27日(水)信夫中学校での様子 
  ★2017年12月28日(木)福島民友新聞に記事が掲載されました
「やってみよう!幾何構成」  テーマ "冬"  
   
 
      グループに分かれて制作。        絵具の混ぜ方や筆使いなどをアドバイスしました。

            
             完成した作品について説明している場面。

 参加してくれた中学生は美術部員13名、事前にしっかりエスキース(下絵)を考えてくれていたので、制作がとてもスムーズでした。
 大雪だったため移動が大変でしたが、意欲的な中学生との出会いにより、私たちも刺激を受けることができました。おかげで、自分たちの制作活動にも一層熱が入りました。
 信夫中学校のみなさん、ありがとうございました。

デザカの日々⑨~「VDコース交流会」

*12月15日(木)~18日(月)に開催しました「第21回卒業展覧会」におきましては、800名を超える来場者数となりました。おいでいただいたみなさま、本当にありがとうございました。

 卒展が終わり、3年生は受験に向けた準備が本格化、冬季休業中の課外も熱心に参加して技術を磨いています。そのような中、VD(ビジュアルデザイン)コースでは2年生と3年生の交流会が行われました。“次年度の卒展に向けて、先輩の経験を後輩に伝える”という主旨のもと、卒展のお疲れ様会とクリスマス会を兼ね、2年生が中心になって準備してくれました。
  
  準備中~お好み焼きとタコ焼きがメインディッシュ。

★卒展作品Q&Aコーナー
 2年生の質問に3年生が答える、という流れで、予算や材料調達の仕方や制作時の苦労点など、参考になる話がたくさんありました。
  
 
 最後はプレゼント交換をして楽しく終了しました。
 準備をしてくれた2年生、お疲れ様でした。3年生は受験勉強の追い込みを頑張りましょう!

デザカの日々⑧~「実技講習会」

 11月11日(土)・12日(日)の二日間、毎年恒例の「デザイン科学科実技講習会」を行いました。
 東京の美術予備校より6名の講師の方々をお招きし、生徒たちが希望する講座ごとにご指導いただきました。

■ファイン系(構成デッサン)                            ■デザイン系(手のデッサン) 
   

■デザイン系(石膏デッサン)                            ■静物デッサン
   

■映像系(視覚表現)
   

 制作後は講座ごとに講評会を行い、良かったところや課題点を確認しました。
 3年生は受験対策として、1・2年生は今後の制作や進路を考える上でプラスになる、充実した講習会になったと思います。

もんぞう農園さんとのコラボ事業♪

 VD(ビジュアルデザイン)コース・2年生
 10月から取り組んでいる”地域連携・コラボ事業”におけるデザインが完成し、プレゼンテーション会を実施しました。
 11月9日(木)放課後、もんぞう農園の園主さん、吉井田学習センターのみなさんなど、約10名のお客様においでいただき、
 ①地域社会や福島の農業について課題と感じること
 ②課題に対し、自分自身はどのように関わっていきたいか
 ③デザインコンセプト
 ④2つのデザインについての説明
 ⑤自作PR
以上5つの観点から、一人3分間の持ち時間を使ってプレゼンさせていただきました。

   
 地域に対する考えや、デザインに込めた思いなど、13名それぞれの熱意を感じていただけたのではないかと思います。
 12月に発売されるりんごジュースのラベルとして、どの作品が採用されるのか、今からとても楽しみです。

                                               

                                [福島民報新聞、福島民友新聞に記事が掲載されました]

デザカの日々⑦~1年生「構成」

 1年生の様子
 デザイン科学科1年生の専門科目には、美術やデザインの基礎を学ぶ「素描」「絵画」「構成」「美術史」があります。そこで自分の好きな分野や適性などを見極め、2年次からは3つのコースに分かれてより専門的に学びます。
 今回ご紹介するのは、1年生の「構成」の授業の様子です。
 「鉛筆」をモチーフに美しい色彩構成をする、という課題で取り組みました。
  

           
               
  [制作工程]
 ①鉛筆の形を様々な方向から捉える。②画面内のバランスを考えて配置する。 ③明度、配色計画を立て、ポスターカラーで着色する。
 
 同じモチーフでも、生徒によって表現の仕方はさまざまです。仲間と刺激し合いながら技術を磨ける環境があるのが、デザイン科学科ならではの良さであると思います。

デザカの日々⑥~もんぞう農園訪問

 VD(ビジュアルデザイン)コース・2年生
 10月10日(火)、吉井田地区にある「もんぞう農園」を訪問させていただきました。
  私たちのふるさとである福島について学び、今必要とされるデザインを考案する学習、”地域連携・コラボレーション事業”が、吉井田学習センターのご協力のもと、実施されることになりました。
 今回、原発災害後の福島で農業に従事する方々のお話を伺い、そこにある課題を踏まえながら、農園で製造している商品のラベルなどをデザインさせていただくことになりました。
 まず、農園主さんから、震災後の農業の現状や食に関する様々な取組みなどについて、スライドでご説明いただきました。その後、私たちがラベルをデザインさせていただくジュースや今年最後という桃、果物の加工食品などをいただきました。農家のみなさんの想いが詰まった美味しいものばかりで、とても感激しました。

   

   
 その後、農園を見学させていただきました。りんご、桃、ぶどう、他にお米や野菜など、さまざまな農作物があり、それらをご夫婦2人で育てていらしゃっしゃるそうです。
 歴史ある「もんぞう農園」さんとの出会いに感謝し、みなさんに喜んでいただけるデザインを制作できるよう、精一杯アイディアを絞り出そうと思います。