デザイン科学科より
階段アートお披露目~出張!デザカスペシャル②浪江小・津島小~
デザイン科学科1年生による、「まるごとふるさとなみえ博物館」リニューアルのための浪江小学校・津島小学校訪問の第2回目では、22名の西高生と3人の小学生が協力して、階段アートの設置作業を行いました。
1月8日(水)、小学校はこの日が始業式で、久しぶりの登校に喜ぶ小学生の姿が印象的でした。
小学校到着後、ごあいさつをしてから作業に入りました。階段アートのデザインは、小学生が作った歌「んだげんちょ」の歌詞をテーマに、浪江町の四季を表現したものと、小学生たちを中心に描き、浪江焼きそばや大堀相馬焼、はらこ飯、なみえっ子かるたを周囲にちりばめたものの2種類です。西高の代表生徒からデザイン意図を説明した後、階段の蹴り上げ面に作品を接着しました。彩り豊かに変わった階段の、その見ごたえのある景観に歓声が上がり、大満足のリニューアル活動となりました。
作業後に行われた交流会では、お菓子を食べながら小学生から感想を聞いたり、ハンドベルを演奏していただいたり、とても和やかな時間を過ごさせていただきました。私たちからもサプライズプレゼントを3種類、お渡ししました。小学生や先生方が大変喜んで下さったので、制作して本当に良かったと思いました。
サプライズプレゼントの贈呈 ポップアップカード
模写「セザンヌ:果物皿・水差し・果物」 模写「フェルメール:真珠の耳飾りの少女」 なみえっ子漫画
今回の訪問で1年生による「出張!デザカスペシャル」は一段落です。みなさんに喜んで いただけたことが何より嬉しく、今後の制作の励みになりました。
夏の活動も含め、3回の訪問活動を通し、美術やデザインが復興応援活動として力を発揮することを実感できました。これからも、地域社会の課題に目を向けながら、表現活動に勤しんでいければと思います。
★ 階段アートとサプライズプレゼントについて
昨年12月、デザ科1年生は以下の3グループに分かれて制作活動を行っていました。
1 福島県高等学校総合文化祭のモニュメント「希望の輪」制作
2 8月になみえ創成小・中学校で黒板アートを制作し、「希望の輪」制作は行わないメンバーによる「絵画模写」制作
3 8月の黒板アートと「希望の輪」制作に参加せず、11月の浪江小・津島小訪問に参加したメンバーによる「階段アート」制作
「希望の輪」メンバーは、12月中旬の高総文祭終了後、ポップアップカードを制作しました。さらに、将来マンガ家を志望する生徒が、小学生(なみえっ子)をモデルに4コマ漫画を制作。こうして仕上がった「絵画模写」「ポップアップカード」「なみえっ子漫画」の3種類を、サプライズプレゼントとしてお渡ししました。
浪江小・津島小での交流会ー出張!デザカスペシャル②ー
がんばる復興の町応援[特別]企画
出張!デザカスペシャル②in浪江小学校・津島小学校(二本松仮校舎)
■内容:「まるごとふるさとなみえ博物館」のリニューアル・第1回目
■参加者:1年生18名
11月29日(木)、二本松市に仮校舎を構える浪江小学校・津島小学校へ訪問しました。
今回の活動内容である博物館のリニューアルに向け、子どもたちと交流し、どんな博物館にしたいか、意見を聞き取らせていただくための訪問です。
子どもたちと対面する前に、校長先生から、震災時の浪江町の避難状況や、二本松仮校舎における子どもたちの学習の様子などについてお話を伺いました。浪江町のみなさんの、ふるさとに対する想いを感じることができたと思います。
子どもたちと対面後、まずは福島西高校はどんなところか、なみえ創成小・中学校ではどんな活動をしてきたか、ということについて簡単に紹介させていただきました。その後、グループに分かれて、自己紹介や作品の紹介などをして、和やかに会話が出来るよう心がけて交流しました。
次に博物館へ移動し、学芸員でもある子どもたちから、博物館の展示物について説明をしてもらいましたが、子どもたちが大きな声ではきはきと説明する姿にとても心を打たれました。
博物館リニューアルのメイン制作が「階段アート」と決まったので、最後の懇談会で、そこに描き出すモチーフについて、子どもたちから意見を聞かせてもらいました。
1月8日(火)、2回目の訪問活動を行い、そこで階段アートの設置などを、子どもたちと一緒に行う予定です。現在、デザインの相談を終え、12月中に完成させるために全力で制作しています。
子どもたちに喜んでもらえるよう頑張っていますので、楽しみにしていて下さい。
デザイン案の相談 制作中
デザイン科学科卒業生による講演会がありました
11月17日(土)、デザイン科学科の卒業生が来校し、美術室で講演会が行われました。
ナガミネエリ さん(2011年3月卒)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業、ヘルベチカデザイン株式会社(郡山市)勤務
ナガミネさんがデザインに関わった商品
VD(ビジュアルデザイン)コースの2・3年生と1年生、約60名が参加し、お話を伺いました。
美大に進学しようと思ったきっかけからお話が始まり、美大合格に向けた実技対策、美大で学ばれた様々なデザインや、自主的な取り組みについてなど、具体的なお話を聞かせていただき、大変勉強になりました。特に「将来デザイナーになりたいなら…」という視点から、実技に取り組む姿勢などについて教えていただきましたが、VDコースの生徒はもちろん、これからコース選択を行う1年生も、大きな刺激を得られたことと思います。
夢を叶えたデザ科の先輩の姿を励みにして、高校生はこれからの生活を精一杯過ごしてくれるのではないかと期待します。
ナガミネさん、本当にありがとうございました。
POP納品~セブンイレブン福島野田中央店さんへ
VD(ビジュアルデザイン)コース2年生
セブンイレブン福島野田中央店さんのご協力をいただき、店内で実際に使用される商品POPのデザインに取り組みました。「おでんコーナー」「デザートコーナー」「おせち予約」の3種類のPOPを、グループごとに分担して制作しました。完成後はプレゼンテーションを行い、さらに精度を高め、11月3日(土)に納品となりました。
制作中 制作中 プレゼンテーション
まず店長さんにコンセプトをお伝えし、その後、店内で取り付け作業を行いました。お忙しい時間帯に重なり、申し訳なく思いましたが、取り付けたPOPをとても喜んで下さったので、嬉しかったです。
“冬の季節をあたたかく彩るPOP”となっております。お買い物ついでに、ぜひPOPも見て楽しんで下さい。
デザカの日々2018③~秋の制作
秋も深まり、放課後になるとあっという間に暗くなってしまうこの季節、デザイン科学科の各学年では、生徒たちの制作活動が活発化しています。
1年生
F50号サイズの油彩制作が始まりました。自分一人で描く作品としては、ここまで大きな画面に描くのは初めての経験です。描くことの楽しさや、完成できるかどうかの不安を抱え、時間と闘いながら、11月初旬に搬入を迎える「美協展」目指して頑張っています。
2年生
VD(ビジュアルデザイン)コース
写真は、美術大学(デザイン系)受験対策として、平面構成の課題に取り組んでいる様子です。課題は必ず講評が行われるので、〆切間近の生徒たちは皆、必死です。
現在、地元のコンビニエンスストアで実際に使って頂くPOPのデザインや、吉井田地区文化祭で展示予定の作品にも取り組んでいます。会津地区で開催の「福島県高校美術展」に向けて制作している生徒もいます。
3年生
VD(ビジュアルデザイン)コース
12月に開催する「第22回卒業制作展」に向けた制作が進んでいます。
同時に、美術大学(デザイン系)受験のための実技対策課題にも取り組んでいます。
3年生は今、本当に忙しい季節ですが、デザイン科学科での3年間を良い形で締めくくるために、毎日の制作に励んでいます。
なみえ創成小学校・中学校で制作しました
出張!デザカスペシャルinなみえ創成小学校・中学校
■実施日 8月7日(火) ■公開日 8月27日(月)
■趣 旨 ・浪江町の子どもたちに、図工・美術やデザインの楽しさや魅力を伝える。
・浪江町には今、高校がないため、子どもたちや町のみなさんに、高校生の存在を身近に感じてもらう。
・福島西高デザイン科学科がどのようなところかを伝える。
・震災後の福島の現状を認識し、美術やデザインで取り組める復興支援活動を企画運営することで、
自身の学びとする。
■テーマ 「魅力いっぱい、浪江町」
■内 容 ・黒板アート、立体による空間ディスプレイ
・出張!西高デザ科展(FA・VD・MAコースの作品紹介展)
■制 作 デザイン科学科1年生18名
VD(ビジュアルデザイン)コースで実施している「出張!デザカ」と「がんばる復興の町応援企画」が合体した特別企画です。
8月1日から約1週間、毎日準備や練習を行って制作当日を迎えました。この日は台風13号の影響で土砂降りでしたが、創成小学校・中学校の先生方に温かく迎えて頂き、制作開始となりました。
制作のために許された時間は、昼食休憩も含めて6時間30分。「一日で、クオリティ高く完成させる」という緊張感の中、集中力とチームワークを高めながらの制作となりました。
黒板アート制作 立体(堤防)作り 窓の装飾(大漁旗)作り
出張!西高デザ科展 立体(漁船) 南窓の装飾
北側の壁の装飾 完成~!! 廊下の装飾
ディスプレイ(請戸川のサケの簗場~海)
1年生にとって初めての対外的な活動でしたが、満足度の高い作品に仕上がり、なみえ創成小・中学校の先生方にとても喜んで頂けたため、大きな達成感を得られました。
その後、公開当日までの20日間、「絶対に情報を漏らさない」というルールのもとで過ごしてきました。
8月27日(月)、なみえ創成小学校・中学校で2学期の始業式が行われ、子どもたちにお披露目されました。「子どもたちは大きな歓声をあげて喜び、船に乗って遊んだりサケを手にする姿も見られた」と後日教えていただき、本当に嬉しくなりました。
公開の際、生徒が作った「メッセージビデオ」を見てもらいました。約3分間の映像には、黒板のデザインを考えたり、練習したり、立体物を制作するメイキング映像や、作品に込めた思いなどがまとめられ、最後に、こんなメッセージを伝えさせていただきました。
“私たちは、浪江町の「過去」から「今」を表現しました。きっと私たちにはここまでしかつくることができません。さて、浪江がふるさとのみなさん、みなさんはこの町の未来をつくることができます。最後に問いかけます。浪江町をどんなふるさとにしたいですか?”
★9月7日(金)まで展示を公開しています。観覧ご希望の際は、なみえ創成小学校・中学校まで事前連絡をお願いいたします。
【8月9日(木)、8月28日(火)の福島民友新聞・福島民報新聞に記事が掲載されました】
出張!デザカin信陵中学校
VD(ヴィジュアルデザイン)コース2年生
7月31日(火)、福島市立信陵中学校にお邪魔し、制作活動を通して西高生と中学生が交流する「出張!デザカ」の第4回目を実施してきました。
信陵中の卒業生である西高生がリーダーとして準備を進めてきた今回の内容は、鉛筆デッサンです。集まってくれた信陵中美術部員21名のみなさんにグループになってもらい、西高生13名が分担して、指導やデモンストレーションを行いました。
描き始めのデモンストレーション VDコースの作品紹介 描き方講座
個別指導 中学生のデッサン・全体講評 西高生が描いたデッサンの講評
デザイン科学科では日常的に鉛筆デッサンを描いていますが、生徒にとって「教える」という経験は初めてであったため、悩みながらも言葉を選んで丁寧に、そして熱心に指導していたのが印象的でした。中学生も難しいモチーフに積極的にチャレンジしてくれていて、とてもよく描けたデッサンに仕上がったと思います。
終了後のアンケートでも「分かりやすくてよかった」「優しかった」「もっと描きたい」「また来て欲しい」など、嬉しいコメントを数多く頂けて、とても嬉しかったです。こうした経験を励みにしながら、デザイン科学科での今後の制作活動を頑張っていきたいと思います。
信陵中学校のみなさん、ありがとうございました。
東北芸術工科大学のオープンキャンパスに行って来ました!
デザイン科学科では、2年時から進路希望に合わせたコース分けがあります。1年生にとって、コースは自分の進路希望を叶えるための重要な選択となります。
「美術系大学は、どんな環境でどのようなことを学べるのか?」ということを具体的に知るきっかけとして、東北地方唯一の美大である「東北芸術工科大学」のオープンキャンパスに、1年生36名が参加してきました。
「オープンキャンパスは初めて」という生徒が大多数であったため、この日は少し遠足気分の楽しい一日となりました。
大学では全体説明を聞いた後、各学科・コースで行われている体験企画に参加するなどしました。学食の無料体験チケットも頂けたので、ラーメンやカツ丼、うどんなど、それぞれ好きなメニューを注文し美味しい食事を堪能しました。
雨が降ったりやんだりの一日でしたが、帰り道、バスの窓から見えた複数の虹があまりにもくっきりと綺麗で、その景色にも心打たれながら、無事に福島まで戻ってきました。
充実した時間を過ごす中で、自分がやりたい分野や将来目指したい職業について等考えることができたため、やはり実際に大学へ足を運ぶことは大切であると感じました。今後もオープンキャンパスが予定されている美大があるので、積極的に参加して欲しいと思います。
竹デザインプロジェクト展in御倉邸(福島市)
VD(ビジュアルデザイン)コース3年生
7月13日(金)、御倉邸米倉で開催していた竹作品の展示会に伺いました。
延期になっていた「水辺で乾杯in隈畔」というイベントもあり、たくさんの方が集まり、とても賑やかでした。
福島大学の先生による、親水についての講義を受けました。
福島市長と記念撮影♪
「竹デザインプロジェクト」では、人と河川のつながりの大切さを考えさせられました。
国や自治体が、地域環境を守るために様々な取り組みを行っていることも知ることができたので、
私たちの今後の生活に役立てながら、色々なイベントに興味を持ち、河川と親しんでいきたいと思います。
竹デザイン、完成しました!
VD(ビジュアルデザイン)コース3年生
「竹デザインプロジェクト」 主催:国土交通省 福島河川国道事務所
VDコース13名が4月から制作してきた作品が、完成しました。
廃棄竹をデザインで生かす取り組みは楽しく、勉強になりました。
今後も、河川のイベントなどで展示される予定です。