デザイン科学科より
「ピクトグラムデザイン」が完成しました
VDコース3年生
5月から制作を進めてきたピクトグラムが完成し、10月11日(金)に記者発表となりました。
完成したのは合計38点です。その中で、オリンピックの競技会場となる「あづま球場」は、
コース13名全員が考案し、コンペ形式で1点に絞られました。
2020東京オリンピック・パラリンピックに向け、福島市荒川沿いの看板がリニューアルされる際、このピクトグラムが表示されます。
実際に使用されるものをデザインする、ということで、大きな責任を感じながらの制作となりました。プロのデザイナーを目指す高校生にとって、大変貴重な経験となり、このような機会をいただけたことにとても感謝しています。
国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所のみなさん、荒川周辺施設のみなさん、荒川づくり協議会のみなさん、福島県・福島市職員のみなさん、福島大学のみなさん、ヘルべチカデザイン様、他、ご支援・ご協力をいただきました全てのみなさんに、この場をお借りして御礼申し上げます。
[福島民報新聞、福島民友新聞、河北新報に記事が掲載されました]
「東京2020 復興のモニュメント」ワークショップに参加しました
「東京2020 復興のモニュメント」ワークショップ
■日時:8月19日(月)9:00~16:30
■場所:安積黎明高校
*福島県内から約90名の高校生が集まり、西高デザイン科学科からは、2年生9名が参加しました。
ワークショップでは、東京藝術大学の学生が考案したデザイン案から1つを選定し、そこに取り付けるメッセージプレートの言葉、形のデザインをグループでまとめました。
モニュメントに使われる材料には、東日本大震災の被災地で解体された仮設住宅のアルミサッシ部分が使われます。
2020東京オリンピック・パラリンピック会場に、福島・宮城・岩手3県分のモニュメントが展示され、そこにアスリートのメッセージが加わり、オリンピック終了後は、それぞれの県に戻され設置されるそうです。
「出張!デザカinなみえ町まるしぇの日」ご報告
VD(ビジュアルデザイン)コース2年生
■日時:8月11日(日)11:00~14:00
■場所:浪江町役場前
■内容:①出張!ミニ西高展 ②ワークショップ ③ライブアート
浪江町仮設商業店舗「まち・なみ・まるしぇ」では、毎月第2土日に、まるしぇの日というイベントを実施していますが、ここ数年、8月は「夏まつり」と銘打ち、いつもより大きなイベントとして、盆踊りや花火大会、特設ステージでのライブなども実施されています。
デザイン科学科は昨年度から、黒板アートやお店のデザイン協力などで浪江町のみなさんにお世話になっています。今回は、町の復興を応援する目的で、まるしぇの日~夏まつりに、VDコース2年生が出張させていただきました。
*ライブアート開始! *展示・ワークショップ *たくさんのお客様に来ていただきました
*ミニ西高展の様子です* *お昼はキッチン・グランマさんのカレー♪
*雨のためライブアートの場所を移動しました*
*「野馬追いの人馬」のドットアートが完成~ *サンドウィッチマンのライブを見ました!
①出張!ミニ西高展
1年生の自画像、FA・VD・MA各コースの作品、2020福島市応援缶バッジなどを展示させていただきました。褒めていただけて嬉しかったです。
②ワークショップ
消しゴムハンコでスタンプし、くるみボタン型のマグネットやアクセサリーに仕上げる、という内容でした。年齢や性別を問わず、手軽に参加していただけるワークショップだったと思います。いろいろな方とお話をさせていただき、私たちもとても楽しかったです。
③ライブアート
B1パネル2枚分の画面に、3時間30分ほどかけて全員でドットアートを描きました。野馬追いの写真を参考に原画を作り、それを見ながら絵具で色を作って塗るのですが、少しでも色が違うと形がつながって見えなくなるので、最後まで色の調整に苦戦しました。完成した作品を見たみなさんに「すごい」「馬と人に見える」と言っていただけたので、安心と同時に、大きな達成感を得ました。
酷暑での野外活動を想像していましたが、奇跡的に気温が低めで、元気に活動できました。浪江町のみなさん、特に役場の方には大変お世話になり、お土産もたくさん頂きました。この場をお借りして御礼申し上げます。
浜通りに出張する活動は、震災復興の現場をリアルに感じたり、そこで頑張るみなさんと仲良くなれたりと、私たちにとって大変意義のあるものです。浪江町のみなさん、また出張してみなさんに会いに行きますので、暑さに負けず、元気に過ごして下さいね。
[8月16日(金)福島民友に記事が掲載されました]
「出張!デザカin岳陽中」ご報告
VD(ビジュアルデザイン)コース2年生
◆日時:8月1日(木)9:00~12:00
◆メンバー:デザイン科学科2年VDコース8名
◆参加者:岳陽中学校美術部の中学生10名
「出張!デザカ」は、外部を訪問し、美術やデザインの楽しさを感じていただくことを目的とした企画です。
中学校への出張活動は今回で通算5回目ですが、今年度は初めての活動で、
おととし実施した第1回活動でお邪魔した、福島市立岳陽中学校に2年ぶりに伺いました。
テーマは「2次元に、3次元をつくるコツを知ろう!」です。
平面に立体感や空間を表現するための基本的な考え方と見せ方・描き方について、項目を分けて紹介し、体験してもらい、最後に鉛筆デッサンを一緒に描きました。
3つのグループに分かれ、①線で描いた形に立体感と空間を見せる描き方、②モノクロ(鉛筆)による距離感の見え方、③色の鮮やかさによる距離感の見え方、について伝えている様子。
デッサンの指導の様子。 制作の感想などを伝えている様子。
普段、高校生は学校でデッサンを数多く描いています。
今回、中学生のみなさんに教えるということで、改めて初心に返って考えたり、気づけたところがあったりと、自分たちにとっても大きな意義のある時間でした。
中学生のみなさんも、しっかり話を聞きながら制作に取り組んでくれて、とても嬉しかったです。
「また来てほしい」という感想もいただけたので、こうした交流を、今後も積極的に実施していきたいと思います。
岳陽中学校のみなさん、ありがとうございました。
2020応援缶バッジのデザイン、完成!
2020年東京オリンピック・パラリンピックの福島市開催に向け、私たちデザイン科学科は市民応援団として、缶バッジのデザインを制作させていただきました。
2年生のビジュアルデザイン(VD)コース、メディアアート(MA)コースの25名が担当し、5月初旬より、複数の授業課題と平行しながら制作を進めてきました。
6月には、福島市職員の方をお招きしてプレゼンテーションを行い、そこでいただいたご意見をもとに、再度デザインを調整して、7月下旬、ようやく完成させることができました。
7月29日(月)、福島市長さんにデザインを贈呈することとなり、代表生徒4名で、福島市役所に伺いました。
市長さんとの懇談、TV局と新聞社の取材もあって、とても緊張しましたが、私たちが常に頭に置きながら学んでいるデザインの考え方について、市長さんが共感してくださり、とても感激しました。
現在、機能性だけではない、デザインの幅広さが注目を集めています。今回の私たちの制作は、デザインを通して楽しんだり、盛り上がったりしていただくことを目的としています。
2020応援缶バッジが、さまざまな場面で活用され、たくさんの方に届く日が待ち遠しいです。
[毎日新聞(7/30)、福島民報新聞(8/1)、福島民友新聞(8/2)に記事が掲載されました]
多摩美術大学のオープンキャンパスに行って来ました!
7月13日(土)、デザイン科学科2・3年生36名で、東京都八王子市にある多摩美術大学(多摩美)のオープンキャンパスへ参加しました。
多摩美はとても人気のある美大で、例年、本校からも複数名が入学しています。
デザ科は2年時から専門コースに分かれるため、それぞれ自分の関心のある学科を優先的に見る、ということで、全体説明会の後は自由行動となりました。
全体説明会 行きたい学科に向けて出発! 集合写真(手前は野外作品)
片道約5時間かけての移動だったので、見学よりバスの中にいる方が長い一日でしたが、楽しく有意義な時間を過ごしてこれました。2年生は進路希望を明確にするきっかけにできたと思います。
3年生はあと数ヶ月で受験です。この日感じた憧れの気持ちを原動力にしながら、頑張って欲しいです。
多摩美のみなさん、ありがとうございました。
「第73回福島県総合美術展覧会」結果のご報告
第73回県展において、合計 29点 の生徒作品が入賞・入選しました。
出品学校の中で、一番入選者が多い学校に贈られる「学校奨励賞」も受賞できました。
・洋画部門…入賞4点、入選24点
・彫刻部門…入賞1点
★福島県美術賞(大賞候補)
洋画 「対話」 3年 髙野詩音
★福島県美術奨励賞
洋画 「無言」3年 角田笑香
★青少年美術奨励賞
洋画 洋画 彫刻
「午前10時」3年 小林優美 「虚像」2年 七海瑠花 「友人」3年 菅野芽吹
■表彰式の様子[6月23日(日)]
こうした結果を励みに、これからも感性や技術を磨き、自分自身と向き合いながら制作していきたいと思います。会場で作品をご観覧くださったみなさん、ありがとうございました。
・会期 2019年6月14日(金)~23日(日)
・会場 福島県文化センター
「ピクトグラムデザインプロジェクト」制作開始!
VD(ビジュアルデザイン)コースでは、授業の一環で、外部の方々とのコラボレーション企画を実施しています。
3年生は、国土交通省福島河川国道事務所とコラボレーションし、ピクトグラムを制作させて頂きます。
これは、2020年東京オリンピックの福島市開催に向け、荒川沿いの案内看板をリニューアルする取り組みで、13名の生徒が、様々な施設のピクトグラムを考案します。
5月24日(金)午後の授業時間を利用して、ピクトグラムを作る施設の視察会に参加しました。
福島河川国道事務所の方にご案内頂きながら、福島市職員の方々にもご同行頂き、様々な施設を見学したり、体験したりしました。
サイクル広場 民家園 民家園
地蔵原堰堤 荒川資料館 四季の里
オリンピックの競技会場となる「あづま球場」については、コース内コンペも実施されるため、
良い緊張感を保ちながら制作していきたいと考えています。
完成発表は秋頃の予定ですので、楽しみにしていて下さい。
デザ科の日々 R1-①
1年生の様子
入学してから1ヶ月以上が経ち、制作活動の専門性が高まってきました。
みんな、一つ一つの制作に集中して頑張っています。
■構成の名物修行「溝引き」
構成は、デザインの基礎を学ぶ授業です。
「溝引き」とは、絵具、定規、ガラス棒、面相筆を使い、美しい直線を素早く引く技術です。
今回は、90本の直線を描きました。
2年生[ビジュアルデザイン(VD)コース]の様子
2年生から3つのコースに分かれ、1年生の時より専門性の高い内容になりました。
課題の多さで定評のあるVDコースですが、みんな集中して制作しています。
■静物デッサン(GW中の制作会)
教室を広げて、静物モチーフを設置し、鉛筆デッサンを描きました。
・モチーフ:束ねた新聞紙、植木鉢、長ネギ、ピーマン
完成後、全員の作品を並べて講評会を行いました。
■クラフトデザイン「マグカップデザイン」
オリジナルのマグカップを考案し、プレゼンボードを制作しています。
東京藝術大学見学会
東京藝術大学見学会 2019年4月22日(月)
[参加者]ビジュアルデザイン(VD)コース2,3年生28名
ファインアート(FA)コース2年生5名 合計33名
[内容]
1 デザイン科カリキュラム説明
2 デザイン科内見学(各学年のアトリエ、平面映像工房、立体工房)
3 デザイン科修士1年成果展見学(学内・プレゼンテーションルーム)
4 大石膏室見学
5 昼食(大浦食堂)
6 工芸科見学(陶芸、鋳金、鍛金)
7 西高デザ科卒業生による、油画科・先端芸術表現科の説明
8 質疑
正門(音楽学部側) デザイン科説明 大浦食堂前の野外スペース
バタ丼です! 箭内さんと
工芸科見学 鋳金の土間 鍛金のゴミ箱
西高卒業生による説明 集合写真 バスで福島へ
午前中は、福島県出身のデザイン科教授、箭内道彦さんに説明や案内をして頂きました。
箭内さんとは昼食まで一緒で、サインをして頂いたり、藝大大浦食堂名物「バタ丼」をご馳走になったりと、とても贅沢な時間を過ごさせて頂きました。
午後は、工芸科の工房などを見学しました。教授の方々がとても丁寧に説明して下さったので、工芸の魅力を知り、興味が湧いた生徒も少なくなかったと思います。
最後に、FAコースから参加した生徒のために、卒業生に来て頂いて、油画科と先端芸術表現科の内容や、大学生活について伺いました。短時間ではありましたが、藝大で生き生きと学生生活を送る先輩と会えて、ますます意欲を高めることができたのではないでしょうか。
東京藝大は、デザイン科学科の生徒にとって憧れの美大です。けれども志願倍率が高く、合格するための困難が大きい大学でもあります。今回、学内の様子を見せて頂いたり、教授、助手の方々の人柄に触れたことで、憧れから明確な目標として意識を変える良い機会になったと感じます。特に3年生は、これから進路活動が本格化しますので、夢を叶えるために精一杯励んで欲しいです。
■見学会の準備、連絡、当日の案内まで、デザイン科助手のHさんには多大なご厚意とご協力を頂きました。改めて深く感謝申し上げます。
■当日、藝大の多くのみなさまにお世話になりました。楽しく貴重な経験をさせて頂いたことに、この場を借りて御礼申し上げます。
デザイン科学科1年6組展、終了しました!
デザイン科学科1年6組展ーFerris wheelー 終了
*3月28日(木)~31日(日) コラッセふくしま5F
会期中の週末は雨や雪が降ったりと天候が良くなかったにもかかわらず、
4日間で373名のお客さまにご来場頂きました。本当にありがとうございました。
この展覧会に向けて準備を進める中で、表現活動の楽しさとともに、作品を発表する責任感などを学ぶことができました。また、改めて西高の先生方、保護者のみなさま、地域の方々に支えて頂けていることを実感できました。
4月から始まるコース別学習も、これまで以上に頑張っていきたいと思いますので、今後ともご支援をどうぞよろしくお願いします。
展覧会のご案内★デザイン科学科1年6組展 ー Ferris Wheel ー
デザイン科学科1年6組展 ー Ferris Wheel ー
■日時:3月28日(木)~31日(日)
9:00~17:00 *28日は13:00より 31日は15:00まで
■場所:コラッセふくしま5F プレゼンテーションスペース
■内容:絵画、立体、デザインなど38名の生徒による自主制作作品の展示
「Ferris Wheel」は観覧車という意味で、
たくさんのゴンドラが一つになって回る観覧車と、クラスのイメージを重ねています。
授業の課題から離れ、それぞれが「今、表現したいもの」を色とりどりに制作しましたので、
ぜひご覧ください。
黒板アートを制作しました(南向台小学校)
ビジュアルデザイン(VD)コース2年生
出張!デザカ(黒板アート)in南向台小学校
3月2日(土)、福島市立南向台小学校にお邪魔して、サプライズの黒板アート・立体制作を行いました。
南向台小学校では、昨年に続き2度目の活動となります。先日デザイン科学科を卒業した3年生が制作したウミガメの黒板アートが大変好評で、「今年度もぜひ」とお声がけを頂きました。その期待に応えたいという思いから、デザイン案がなかなかまとまらなかったのですが、2月末の西高展終了後、無事にデザインが決まり、準備と練習に入ることができました。
テーマは「震災から8年。助け合い、感謝し、夢と希望を持って進もう!」です。
昨年の黒板アートは「海中」だったので、今年は「空」をステージに考えていきました。
南向台小学校の校長先生から、南向台はトンビ(猛禽類トビ)がたくさん飛んでいることを教えていただき、メインキャラクターをトンビにしました。さらに、空飛ぶ船を描きたいと考えていたため、冒険ファンタジーのようなイメージで、デザインを完成させました。
◆黒板アート(総制作時間:約7時間)
◆立体&誘導看板
立体は、新聞紙とガムテープを材料に、トンビやウサギなどの生き物をモチーフに制作しました。
◆完成作品(黒板アート・立体)
3月4日(月)朝、登校した小学生のみなさんは、どんなふうに作品を見てくれたでしょうか?
アートやデザインから発せられるメッセージは、言葉と同じくらい、心に刻まれるものであると思います。
小学生のみなさんが、表現活動の面白さを感じて頂けたら嬉しいです。
南向台小学校の先生方、ご協力ありがとうござました!
*** 3月8日(金)付 福島民友新聞、福島民報新聞に記事が掲載されました ***
「西高展」のご案内
デザイン科学科1・2年生の授業課題作品などを展示する「西高展」の開催が近づきました。
[日時]2月22日(金)~25日(月) 10:00~17:00 最終日は16:00まで
[会場]福島市民ギャラリー 福島市置賜町4-20
[展示内容]
・1年 生…自画像(油彩)
・2年FA(ファインアート)コース…油彩、彫刻
・2年VD(ビジュアルデザイン)コース…ポスター(手描き)、照明、CDジャケット
・2年MA(メディアアート)コース…ポスター(CD)、プログラミング作品、動画
デザイン科学科一同、みなさまのお越しをお待ちしております!
階段アートお披露目~出張!デザカスペシャル②浪江小・津島小~
デザイン科学科1年生による、「まるごとふるさとなみえ博物館」リニューアルのための浪江小学校・津島小学校訪問の第2回目では、22名の西高生と3人の小学生が協力して、階段アートの設置作業を行いました。
1月8日(水)、小学校はこの日が始業式で、久しぶりの登校に喜ぶ小学生の姿が印象的でした。
小学校到着後、ごあいさつをしてから作業に入りました。階段アートのデザインは、小学生が作った歌「んだげんちょ」の歌詞をテーマに、浪江町の四季を表現したものと、小学生たちを中心に描き、浪江焼きそばや大堀相馬焼、はらこ飯、なみえっ子かるたを周囲にちりばめたものの2種類です。西高の代表生徒からデザイン意図を説明した後、階段の蹴り上げ面に作品を接着しました。彩り豊かに変わった階段の、その見ごたえのある景観に歓声が上がり、大満足のリニューアル活動となりました。
作業後に行われた交流会では、お菓子を食べながら小学生から感想を聞いたり、ハンドベルを演奏していただいたり、とても和やかな時間を過ごさせていただきました。私たちからもサプライズプレゼントを3種類、お渡ししました。小学生や先生方が大変喜んで下さったので、制作して本当に良かったと思いました。
サプライズプレゼントの贈呈 ポップアップカード
模写「セザンヌ:果物皿・水差し・果物」 模写「フェルメール:真珠の耳飾りの少女」 なみえっ子漫画
今回の訪問で1年生による「出張!デザカスペシャル」は一段落です。みなさんに喜んで いただけたことが何より嬉しく、今後の制作の励みになりました。
夏の活動も含め、3回の訪問活動を通し、美術やデザインが復興応援活動として力を発揮することを実感できました。これからも、地域社会の課題に目を向けながら、表現活動に勤しんでいければと思います。
★ 階段アートとサプライズプレゼントについて
昨年12月、デザ科1年生は以下の3グループに分かれて制作活動を行っていました。
1 福島県高等学校総合文化祭のモニュメント「希望の輪」制作
2 8月になみえ創成小・中学校で黒板アートを制作し、「希望の輪」制作は行わないメンバーによる「絵画模写」制作
3 8月の黒板アートと「希望の輪」制作に参加せず、11月の浪江小・津島小訪問に参加したメンバーによる「階段アート」制作
「希望の輪」メンバーは、12月中旬の高総文祭終了後、ポップアップカードを制作しました。さらに、将来マンガ家を志望する生徒が、小学生(なみえっ子)をモデルに4コマ漫画を制作。こうして仕上がった「絵画模写」「ポップアップカード」「なみえっ子漫画」の3種類を、サプライズプレゼントとしてお渡ししました。
浪江小・津島小での交流会ー出張!デザカスペシャル②ー
がんばる復興の町応援[特別]企画
出張!デザカスペシャル②in浪江小学校・津島小学校(二本松仮校舎)
■内容:「まるごとふるさとなみえ博物館」のリニューアル・第1回目
■参加者:1年生18名
11月29日(木)、二本松市に仮校舎を構える浪江小学校・津島小学校へ訪問しました。
今回の活動内容である博物館のリニューアルに向け、子どもたちと交流し、どんな博物館にしたいか、意見を聞き取らせていただくための訪問です。
子どもたちと対面する前に、校長先生から、震災時の浪江町の避難状況や、二本松仮校舎における子どもたちの学習の様子などについてお話を伺いました。浪江町のみなさんの、ふるさとに対する想いを感じることができたと思います。
子どもたちと対面後、まずは福島西高校はどんなところか、なみえ創成小・中学校ではどんな活動をしてきたか、ということについて簡単に紹介させていただきました。その後、グループに分かれて、自己紹介や作品の紹介などをして、和やかに会話が出来るよう心がけて交流しました。
次に博物館へ移動し、学芸員でもある子どもたちから、博物館の展示物について説明をしてもらいましたが、子どもたちが大きな声ではきはきと説明する姿にとても心を打たれました。
博物館リニューアルのメイン制作が「階段アート」と決まったので、最後の懇談会で、そこに描き出すモチーフについて、子どもたちから意見を聞かせてもらいました。
1月8日(火)、2回目の訪問活動を行い、そこで階段アートの設置などを、子どもたちと一緒に行う予定です。現在、デザインの相談を終え、12月中に完成させるために全力で制作しています。
子どもたちに喜んでもらえるよう頑張っていますので、楽しみにしていて下さい。
デザイン案の相談 制作中
デザイン科学科卒業生による講演会がありました
11月17日(土)、デザイン科学科の卒業生が来校し、美術室で講演会が行われました。
ナガミネエリ さん(2011年3月卒)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業、ヘルベチカデザイン株式会社(郡山市)勤務
ナガミネさんがデザインに関わった商品
VD(ビジュアルデザイン)コースの2・3年生と1年生、約60名が参加し、お話を伺いました。
美大に進学しようと思ったきっかけからお話が始まり、美大合格に向けた実技対策、美大で学ばれた様々なデザインや、自主的な取り組みについてなど、具体的なお話を聞かせていただき、大変勉強になりました。特に「将来デザイナーになりたいなら…」という視点から、実技に取り組む姿勢などについて教えていただきましたが、VDコースの生徒はもちろん、これからコース選択を行う1年生も、大きな刺激を得られたことと思います。
夢を叶えたデザ科の先輩の姿を励みにして、高校生はこれからの生活を精一杯過ごしてくれるのではないかと期待します。
ナガミネさん、本当にありがとうございました。
POP納品~セブンイレブン福島野田中央店さんへ
VD(ビジュアルデザイン)コース2年生
セブンイレブン福島野田中央店さんのご協力をいただき、店内で実際に使用される商品POPのデザインに取り組みました。「おでんコーナー」「デザートコーナー」「おせち予約」の3種類のPOPを、グループごとに分担して制作しました。完成後はプレゼンテーションを行い、さらに精度を高め、11月3日(土)に納品となりました。
制作中 制作中 プレゼンテーション
まず店長さんにコンセプトをお伝えし、その後、店内で取り付け作業を行いました。お忙しい時間帯に重なり、申し訳なく思いましたが、取り付けたPOPをとても喜んで下さったので、嬉しかったです。
“冬の季節をあたたかく彩るPOP”となっております。お買い物ついでに、ぜひPOPも見て楽しんで下さい。
デザカの日々2018③~秋の制作
秋も深まり、放課後になるとあっという間に暗くなってしまうこの季節、デザイン科学科の各学年では、生徒たちの制作活動が活発化しています。
1年生
F50号サイズの油彩制作が始まりました。自分一人で描く作品としては、ここまで大きな画面に描くのは初めての経験です。描くことの楽しさや、完成できるかどうかの不安を抱え、時間と闘いながら、11月初旬に搬入を迎える「美協展」目指して頑張っています。
2年生
VD(ビジュアルデザイン)コース
写真は、美術大学(デザイン系)受験対策として、平面構成の課題に取り組んでいる様子です。課題は必ず講評が行われるので、〆切間近の生徒たちは皆、必死です。
現在、地元のコンビニエンスストアで実際に使って頂くPOPのデザインや、吉井田地区文化祭で展示予定の作品にも取り組んでいます。会津地区で開催の「福島県高校美術展」に向けて制作している生徒もいます。
3年生
VD(ビジュアルデザイン)コース
12月に開催する「第22回卒業制作展」に向けた制作が進んでいます。
同時に、美術大学(デザイン系)受験のための実技対策課題にも取り組んでいます。
3年生は今、本当に忙しい季節ですが、デザイン科学科での3年間を良い形で締めくくるために、毎日の制作に励んでいます。
なみえ創成小学校・中学校で制作しました
出張!デザカスペシャルinなみえ創成小学校・中学校
■実施日 8月7日(火) ■公開日 8月27日(月)
■趣 旨 ・浪江町の子どもたちに、図工・美術やデザインの楽しさや魅力を伝える。
・浪江町には今、高校がないため、子どもたちや町のみなさんに、高校生の存在を身近に感じてもらう。
・福島西高デザイン科学科がどのようなところかを伝える。
・震災後の福島の現状を認識し、美術やデザインで取り組める復興支援活動を企画運営することで、
自身の学びとする。
■テーマ 「魅力いっぱい、浪江町」
■内 容 ・黒板アート、立体による空間ディスプレイ
・出張!西高デザ科展(FA・VD・MAコースの作品紹介展)
■制 作 デザイン科学科1年生18名
VD(ビジュアルデザイン)コースで実施している「出張!デザカ」と「がんばる復興の町応援企画」が合体した特別企画です。
8月1日から約1週間、毎日準備や練習を行って制作当日を迎えました。この日は台風13号の影響で土砂降りでしたが、創成小学校・中学校の先生方に温かく迎えて頂き、制作開始となりました。
制作のために許された時間は、昼食休憩も含めて6時間30分。「一日で、クオリティ高く完成させる」という緊張感の中、集中力とチームワークを高めながらの制作となりました。
黒板アート制作 立体(堤防)作り 窓の装飾(大漁旗)作り
出張!西高デザ科展 立体(漁船) 南窓の装飾
北側の壁の装飾 完成~!! 廊下の装飾
ディスプレイ(請戸川のサケの簗場~海)
1年生にとって初めての対外的な活動でしたが、満足度の高い作品に仕上がり、なみえ創成小・中学校の先生方にとても喜んで頂けたため、大きな達成感を得られました。
その後、公開当日までの20日間、「絶対に情報を漏らさない」というルールのもとで過ごしてきました。
8月27日(月)、なみえ創成小学校・中学校で2学期の始業式が行われ、子どもたちにお披露目されました。「子どもたちは大きな歓声をあげて喜び、船に乗って遊んだりサケを手にする姿も見られた」と後日教えていただき、本当に嬉しくなりました。
公開の際、生徒が作った「メッセージビデオ」を見てもらいました。約3分間の映像には、黒板のデザインを考えたり、練習したり、立体物を制作するメイキング映像や、作品に込めた思いなどがまとめられ、最後に、こんなメッセージを伝えさせていただきました。
“私たちは、浪江町の「過去」から「今」を表現しました。きっと私たちにはここまでしかつくることができません。さて、浪江がふるさとのみなさん、みなさんはこの町の未来をつくることができます。最後に問いかけます。浪江町をどんなふるさとにしたいですか?”
★9月7日(金)まで展示を公開しています。観覧ご希望の際は、なみえ創成小学校・中学校まで事前連絡をお願いいたします。
【8月9日(木)、8月28日(火)の福島民友新聞・福島民報新聞に記事が掲載されました】