デザイン科学科より
デザカの日々2018①「1年生の様子」
新年度、第1回目の「デザカの日々」です。
今回は1年生の様子をご紹介します。
1年生の専門科目は「素描」2単位、「絵画」2単位、「構成」3単位、「美術史」2単位。
放課後や土曜日の活動も始まりました。みんな落ち着いて熱心に制作しています。
構成の名物課題「溝引き」。ガラス棒、定規を使って、筆でまっすぐな線を引く修行です。
素描の「鉛筆デッサン」。モチーフは立方体・トイレットペーパー・りんご。
デザ科では、一般教科の学習はもちろん、
美術やデザインに関するさまざまな知識と技術を身に付けるため、毎日頑張っています。
吉井田小学校での「黒板アート」完成!
VD(ビジュアルデザイン)コース・新2年生による、初「出張!デザカ」のご報告です。
4月5日(木)、地元の吉井田小学校にお邪魔し、6日(金)の始業式・入学式でお披露目となるよう、黒板アートと立体を制作させていただきました。
春休み中、経験者である3年生からレクチャーを受けた後、小学生のみなさんに楽しんでいただこうと数日かけて準備してきた13名の生徒が分担し、制作に取り組みました。
2~6年生の昇降口の壁に黒板を取り付けていただき、そこに描かせていただきました。
脚立に乗って描くのは初めてでしたが、案外安定していて良かったです。
完成した黒板アート、テーマは「春」です。
マーチングバンドが盛んな学校なので、動物たちが楽器を持って行進している様子をディスプレイしました。
立体は全て、新聞紙とガムテープです。
朝、登校してきた子どもたちが、驚いたり楽しんだりしながら作品を見てくれている姿を想像しながら、吉井田小学校を後にしました。
新学期の準備でお忙しい中、私たちの活動を受け入れて下さった吉井田小学校の先生方、関係のみなさま、本当にありがとうございました。
三河台小学校での「黒板アート」大成功!
「出張!デザカ」黒板アートの第2弾は
地元、三河台小学校の卒業式に向けた、はなむけの作品となりました。
3月21日(水)、約7時間かけて制作させていただいた作品のテーマは「別れと出会いの春」
23日(金)に卒業を迎える子どもたちのために、男の子と女の子が、丘の上で、三河台小学校で飼育しているウサギやウズラたちと触れあっている姿を、新聞とガムテープをメイン素材にした立体として表現しました。
丘の土台づくり 新聞紙とガムテープの人形
画用紙のチューリップ
その背後に黒板アートを配置しました。前面にはチューリップの花畑、遠景は花見山をモチーフにした風景が広がり、青空には「空高く羽ばたこう」というメッセージが込められたウグイスが飛んでいます。
チューリップには様々な花言葉がありますが、その中でも「おもいやり」という花言葉にスポットを当て、子どもたちに、いつまでも「おもいやり」の気持ちを大切にして欲しい、という願いを込めました。
完成した作品は、卒業式当日、小学校の先生方にご協力いただいて昇降口に設置され、無事にお披露目となりました。
今回、準備から制作当日まで、TUF、KFBの取材を受けていたため、なかなか見ることができない卒業式当日の子どもたちの様子を、TVで確認することができました。子どもたちがとても喜んでくれていて、作品を通してつながれた感覚を味わうことができ、心から感激しました。
チョークや新聞紙は、学校ではとても身近な素材です。三河台小学校の子どもたちに、そうした素材から素敵な作品が生まれる驚きやおもしろさを感じてもらえたなら嬉しいです。そして、美術作品が持つメッセージ性を大切に、これからの表現活動を楽しんで欲しいと思います。
黒板アート、大成功!
「出張!デザカ」の番外編として、黒板アートを制作させて頂きました。
場所は、福島市立南向台小学校です。
「希望を胸に、未来へ向かって進んで欲しい」という願いを込め、『未来へ』というテーマで描きました。
3月3日(土)の朝、子どもたちに内緒で小学校へ伺って、約8時間かけ完成させましたが、予想以上の出来映えとなり、大きな達成感を得ることができました。
デザインは、南向台からの眺めが海の中のように見える、ということから海とウミガメをモチーフにしました。ウミガメは体の構造上、陸上では前進しかできないそうで、そこに「前に向かって進む」というイメージが重なったことから採用しました。
黒板アートがあるPTA室へ子どもたちを誘導するために、移動式黒板で看板を作り、新聞紙とガムテープで作った人形を設置しました。ビックリして興味を持ってくれるといいな、という思いで作った人形でしたが、少し不気味な雰囲気もあり、子どもたちがどんな反応をするのか、色々想像しながら作るのはとても楽しかったです。
翌週5日(月)の朝、登校した子どもたちにお披露目となりましたが、「すごい」「水族館みたい」などと歓声があがり、興味津々で見てくれている様子にほっとしました。
美術やデザインは楽しいだけでなく、人と人の心をつなぐ存在にもなり得ます。私たちが普段学んでいる知識や技術を、学校の外で活かせる場面があることがとても嬉しく、「またやりたい!」という気持ちが膨らみました。子どもたちも、描くこと・作ることを、これまで以上に身近なものと感じてくれたら良いと思います。
今回、私たちの出張活動を受け入れて下さった南向台小学校の校長先生をはじめとする関係のみなさま、本当にありがとうございました。
機会がありましたら、またどこかに出張するかもしれません。お楽しみに・・・。
[3月6日(火)福島民友新聞に記事が掲載されました]
西高展へのご来場、ありがとうございました。
西高展
日 時 2月23日(金)~26日(月)
会 場 福島市民ギャラリー
4日間をとおして、大変多くのお客様にご来場頂きました。ありがとうございました。
みなさまから頂いたご意見や励ましのお言葉を、制作を行う上での糧にしたいと思います。
今後もさらなる技術向上を目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
リンゴジュースラベル&ロゴ発表会
*1月13日(土)付の民友新聞に記事が掲載されました。
1月9日(火)、農園主ご夫妻と吉井田学習センター長さんがお見えになり、発表会が行われました。
◆デザイン採用者
ラベル・・・・・影山楓采さん
ロゴマーク・・・佐藤愛莉音さん
農園主さんのご厚意により、採用には至らなかった作品も、特別にジュースのラベルとして作っていただき、全員、プレゼントしていただきました。
デザイン科学科で普段学んでいるデザインの力が、少しでも地域のためになったと思うととても嬉しく、今後の制作活動の励みになりました。関係のみなさん、本当にありがとうございました。
*もんぞう農園のリンゴジュース「美味しいりんご」は、蜜入りふじりんごを丸ごと絞った100%ジュースで、まるでりんごをそのまま食べているような美味しさです。
福島市内のJA直売所などで販売されているそうですので、ぜひ味わってみて下さい。
第3回「出張!デザカ」報告
■12月26日(火)~27日(水)信夫中学校での様子
★2017年12月28日(木)福島民友新聞に記事が掲載されました
「やってみよう!幾何構成」 テーマ "冬"
グループに分かれて制作。 絵具の混ぜ方や筆使いなどをアドバイスしました。
完成した作品について説明している場面。
参加してくれた中学生は美術部員13名、事前にしっかりエスキース(下絵)を考えてくれていたので、制作がとてもスムーズでした。
大雪だったため移動が大変でしたが、意欲的な中学生との出会いにより、私たちも刺激を受けることができました。おかげで、自分たちの制作活動にも一層熱が入りました。
信夫中学校のみなさん、ありがとうございました。
デザカの日々⑨~「VDコース交流会」
卒展が終わり、3年生は受験に向けた準備が本格化、冬季休業中の課外も熱心に参加して技術を磨いています。そのような中、VD(ビジュアルデザイン)コースでは2年生と3年生の交流会が行われました。“次年度の卒展に向けて、先輩の経験を後輩に伝える”という主旨のもと、卒展のお疲れ様会とクリスマス会を兼ね、2年生が中心になって準備してくれました。
準備中~お好み焼きとタコ焼きがメインディッシュ。
★卒展作品Q&Aコーナー
2年生の質問に3年生が答える、という流れで、予算や材料調達の仕方や制作時の苦労点など、参考になる話がたくさんありました。
最後はプレゼント交換をして楽しく終了しました。
準備をしてくれた2年生、お疲れ様でした。3年生は受験勉強の追い込みを頑張りましょう!
デザカの日々⑧~「実技講習会」
東京の美術予備校より6名の講師の方々をお招きし、生徒たちが希望する講座ごとにご指導いただきました。
■ファイン系(構成デッサン) ■デザイン系(手のデッサン)
■デザイン系(石膏デッサン) ■静物デッサン
■映像系(視覚表現)
制作後は講座ごとに講評会を行い、良かったところや課題点を確認しました。
3年生は受験対策として、1・2年生は今後の制作や進路を考える上でプラスになる、充実した講習会になったと思います。
もんぞう農園さんとのコラボ事業♪
10月から取り組んでいる”地域連携・コラボ事業”におけるデザインが完成し、プレゼンテーション会を実施しました。
11月9日(木)放課後、もんぞう農園の園主さん、吉井田学習センターのみなさんなど、約10名のお客様においでいただき、
①地域社会や福島の農業について課題と感じること
②課題に対し、自分自身はどのように関わっていきたいか
③デザインコンセプト
④2つのデザインについての説明
⑤自作PR
以上5つの観点から、一人3分間の持ち時間を使ってプレゼンさせていただきました。
地域に対する考えや、デザインに込めた思いなど、13名それぞれの熱意を感じていただけたのではないかと思います。
12月に発売されるりんごジュースのラベルとして、どの作品が採用されるのか、今からとても楽しみです。
[福島民報新聞、福島民友新聞に記事が掲載されました]
デザカの日々⑦~1年生「構成」
デザイン科学科1年生の専門科目には、美術やデザインの基礎を学ぶ「素描」「絵画」「構成」「美術史」があります。そこで自分の好きな分野や適性などを見極め、2年次からは3つのコースに分かれてより専門的に学びます。
今回ご紹介するのは、1年生の「構成」の授業の様子です。
「鉛筆」をモチーフに美しい色彩構成をする、という課題で取り組みました。
[制作工程]
①鉛筆の形を様々な方向から捉える。②画面内のバランスを考えて配置する。 ③明度、配色計画を立て、ポスターカラーで着色する。
同じモチーフでも、生徒によって表現の仕方はさまざまです。仲間と刺激し合いながら技術を磨ける環境があるのが、デザイン科学科ならではの良さであると思います。
デザカの日々⑥~もんぞう農園訪問
10月10日(火)、吉井田地区にある「もんぞう農園」を訪問させていただきました。
私たちのふるさとである福島について学び、今必要とされるデザインを考案する学習、”地域連携・コラボレーション事業”が、吉井田学習センターのご協力のもと、実施されることになりました。
今回、原発災害後の福島で農業に従事する方々のお話を伺い、そこにある課題を踏まえながら、農園で製造している商品のラベルなどをデザインさせていただくことになりました。
まず、農園主さんから、震災後の農業の現状や食に関する様々な取組みなどについて、スライドでご説明いただきました。その後、私たちがラベルをデザインさせていただくジュースや今年最後という桃、果物の加工食品などをいただきました。農家のみなさんの想いが詰まった美味しいものばかりで、とても感激しました。
その後、農園を見学させていただきました。りんご、桃、ぶどう、他にお米や野菜など、さまざまな農作物があり、それらをご夫婦2人で育てていらしゃっしゃるそうです。
歴史ある「もんぞう農園」さんとの出会いに感謝し、みなさんに喜んでいただけるデザインを制作できるよう、精一杯アイディアを絞り出そうと思います。
デザカの日々⑤
10月に入り、3年生は12月の卒業制作展に向けた作品制作が本格化しています。進路活動も並行して行っており、とにかく大忙しの秋です。
今回ご紹介するのは、9月の授業課題「お菓子のパッケージデザイン」に取り組んでいる様子です。架空のお菓子を想定し、「企業名」「企業ロゴ」「ビジュアル」などを考えデザインする課題で、紙粘土などを使ってディスプレイ用のお菓子も作る、というものです。
アクリルガッシュで着色。細かい部分は特に真剣です!
既成のパッケージをもとに、自分で展開図を作りました。
成分表はイラストレーターで作成。 抹茶味のお菓子を作っています。
完成した作品はいずれ校舎内に展示する予定です。かなりこだわったデザインになっていますので、楽しみにしていてください。
第2回「出張!デザカ」報告
■8月21日(月)~22日(火)福島第一中学校での様子
*福島民友新聞(8/23付)に記事が掲載されました。
マスキングテープを貼るお手伝い。 制作の進め方をアドバイスしました。
デモンストレーション。集中しています。 一人一言、コメントさせていただきました。
参加してくれた中学生は、美術部員13名でした。とても意欲的に取り組んでもらえたので、嬉しかったです。絵具の混色の仕方、水の量、筆運びなど、気づいたところをアドバイスしましたが、終了後のアンケートで「楽しかった」「わかりやすかった」「高校生と一緒の制作が新鮮だった」等、嬉しい感想をたくさんいただけたので、実施して良かった、と思えました。
今回の経験を生かして、今後もデザインの力やその魅力を伝えるために出張企画を行う予定です。
第1回「出張!デザカ」報告
VD(ビジュアルデザインコース)2年生が、コース授業の一環として中学校を訪問し、中学生と一緒に作品制作を行いました。
デザインを学ぶ上で、世の中を知ること、他者の言葉を聞くこと、伝達することなどはとても重要な要素です。
この企画では、近隣の中学校などにお邪魔し、作品制作を通して交流させていただきます。中学生との交流をとおして、次の2点の効果を期待しています。
①中学生に制作の楽しさや達成感を味わってもらうことで、さらに若い世代にも美術やデザインへの関心を高めてもらう。
②デザイン科学科の取組を地域社会に知っていただくことで、今まで以上に美術・デザインの可能性を感じてもらう。
■8月1日(火)~2日(水)岳陽中学校での様子 *福島民友新聞(8/15付)に記事が掲載されました。
挨拶、自己紹介などの後、参考作品を紹介し、制作がスタートしました。題材は「幾何構成」です。
デモンストレーション役、指導役に分かれて、中学生をサポートしました。
完成した作品について、意図や感想を伝え合いました。
初めての活動ということで、中学生・西高生ともに緊張していたようですが、とても楽しく進めることができました。中学生からも嬉しい感想をいただけたので、おおむね成功であったと思っています。岳陽中学校の先生方、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。
VDコースの生徒にとっても、社会とつながること・他者の言葉を聞き寄り添うことから、デザインの本質を学ぶことにつながるであろうと考えますので、今後ともご理解とご支援をよろしくお願いします。
*第2回は夏休み後半、福島第一中学校に出張させていただきます。
デザイン科学科「MAコース」のご紹介
*3Dプリンターで製作したクッキー型と、実際に作ったクッキー。
*レーザーカッターを利用して製作したコンセントカバー。
*レーザーカッターはこんなに細かい形までカットすることができます。
*Macを使いこなし、様々な表現活動を行っています。
プログラミングによるアート作品に挑戦するなど、他の高校では経験できない表現技術をたくさん学ぶことができるのがMAコースです。その成果は、12月の「卒業制作展」や2月の「西高展」でご覧いただけますので、楽しみにしていてくださいね。
デザカの日々④
一部の日程で「学習課外」も重なっているため勉強に実技に大忙しですが、夢の実現のため、暑さに負けずに頑張っています。
1・2年生の学習課外最終日、昼食休憩の時間を利用して、デザ科全学年の生徒が参加する「スイカ割り大会」を実施しました。
目隠しをして5回まわり、ヨロヨロしながらも木刀で見事にスイカを叩き割ると、大きな歓声が。
約70名で5つのスイカを食べましたが、冷えたスイカは本当に美味しく、午後から再開したデザ科課外の活力となりました。
*課外のようす*
VD(ビジュアルデザイン)コース
日替わりのメニューをこなす2年生。この日は目・口、文字を使った構成課題に取り組みました。
3年生は個別課題。美術系大学の入試を想定した課題に、真剣に取り組んでいます。
デザ科「学科説明会」を実施しました
”デザ科とはどんなことを学ぶ学科なのか?”など、美術やデザインに関心を持つ中学生と保護者の方、指導に当たられる中学校の先生方の疑問にお答えすべく、学科説明会を実施しました。
[内容]
3年間の学習活動について、各コースごとの学習について、進路状況や入試対策の方法についてなど。
*生徒作品の展示会
*作品を持参してくれた中学生の個別講評
当日は90名以上のみなさんにご来校いただきました。みなさんの進路選択の一助となれば嬉しく思います。本当にありがとうございました。
デザ科の日々③
5月から6月にかけて「西高の良さをデザインの力でアピールしよう!」という趣旨の題材、
「西高アピールキャッチコピー」の制作を行いました。
言葉、レタリング、背景の構成と文字とのバランスなど、ビジュアルデザインの要素が画面内にたっぷり詰まっています。
完成した作品はVD室の掲示板に展示し、さらに校舎内にも掲示してありますので、ぜひ作品に込められたメッセージを読み取ってくださいね。
■2年MA (メディアアート)コース
映像作品に使う画像を撮影する様子です。
時間帯や天気によって変化する「色」を求め、熱心に活動しています。どんな作品ができるのか楽しみです。
■3年VD (ビジュアルデザイン)コース
教育実習生T先生の実習授業がクライマックスを迎えました。
写真の2階調化と色面分割、講評会の様子です。付箋で投票したり意見を述べ合ったり、作品の振り返りを行うことが、表現技術や発想力を高めることにつながります。温かい目で後輩たちを見つめ、指導して下さったT先生、ありがとうございました!
デザ科の日々②
VDコースには、3年前にデザ科を卒業した実習生T先生が来てくれました。
現役美大生であるT先生は、デザ科の生徒たちにとって憧れの存在です。
3週間、学校のいろいろなことを学びながら、後輩たちにデザイン業界の面白さを伝えてあげてくださいね。
*5月25日、3年VD「平面構成」の講評を、T先生に行ってもらいました。
条件を守る、モチーフの働きを見せる、見せ場の作り方、過密と空き…などなど「私も高校時代に○○先生によく言われました」と、ポイントを丁寧に話してくれました。
同じデザ科だからこその説得力を感じました。T先生ありがとうございます。